中辺路(なかへち)
和歌山県田辺市、新宮市、東牟婁郡那智勝浦町
発心門王子(五躰王子の一つ)京都あるいは西日本から熊野三山へ参詣する道筋のうち最も頻繁に使われた経路で、紀伊田辺から東に転じ山中に分け入り熊野三山を巡る道である。熊野本宮大社と熊野速玉大社の間は熊野川の船運を利用することが多いが、その他の大部分の行程は険しい山道である。この道は、熊野神の御子神を祀った「王子」がもしくはその遺跡が点在するのが特徴である。
文化財指定:史跡
滝尻王子

藤代王子、切目王子などとともに五躰王子として重くみられた。
男坂

女坂を下り仲人茶屋跡から登る、中辺路には数少ない良好に遺存する石敷道。
熊野川


奈良県の山上ヶ岳に源を発する大峯川を源流とし、熊野灘に注ぐ流長183kmの大河である。中流域の熊野本宮大社旧社地から熊野速玉大社までの約40kmが「川の参詣道」として世界遺産に登録されている。
高野坂


浜王子と佐野王子の間に遺る参詣道。中辺路唯一の海が間近に眺められる区間で、三輪崎寄りには良好な石敷道が遺る。
石倉峠の石畳

大雲取越の地蔵茶屋跡と越前茶屋跡の中間に位置する石倉峠の石敷道は、比較的大振りの石が使用されている。
大門坂

那智山への石敷きの旧参道。
石敷道を登り切った所に大門が建っていたことからこの名が付けられた。
湯峯温泉(つぼ湯)

15世紀頃に大日越のルートが開かれて以来、湯垢離場となった。
『中右記』の記述を思わせる小屋掛けの湯屋が湯峯川に設けられている。
百間ぐら

小雲取越えのルートにあり、熊野三千六百峰といわれる山並みが一望できる峠