世界遺産とは?
1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」、いわゆる『世界遺産条約』にもとづき、人類共有のかけがえのない財産として「国際的」に保護・保全していくことが義務づけられている「遺跡」や「建造物」、「自然」などのことです。
世界遺産に登録されるには、ユネスコの「世界遺産委員会」において、資産の内容が、他に類例のない固有のものであり、国際的に決められた判定基準に照らして「顕著で普遍的な価値」があると認められることが第一条件です。また、資産の価値にふさわしい、有効な保存管理が手厚くなされることも、必要条件となっています。
2011年7月現在、世界で936件(※)、日本では16件が登録されています。登録される資産の数が増えるにつれ、一つの国からは原則として同じ種類のものを重複して登録しないことになり、したがって、現在登録されているものは、世界各国の歴史や文化、自然を代表する資産といえます。
※936件(文化遺産:725件、自然遺産:183件、複合遺産:28件)
日本の世界遺産
| 物件名 | 所在地都道府県 | 登録年 | 価値基準 |
|---|---|---|---|
| (1) 法隆寺地域の仏教建造物 | 奈良県 | 1993 | 1,2,4,6 |
| (2) 姫路城 | 兵庫県 | 1993 | 1,4 |
| (3) 屋久島 | 鹿児島県 | 1993 | 8,9 |
| (4) 白神山地 | 青森県・秋田県 | 1993 | 8 |
| (5) 古都京都の文化財 | 京都府・滋賀県 | 1994 | 2,4 |
| (6) 白川郷・五箇山の合掌造り集落 | 岐阜県・富山県 | 1995 | 4,5 |
| (7) 厳島神社 | 広島県 | 1996 | 1,2,4,6 |
| (8) 広島の平和記念碑(原爆ドーム) | 広島県 | 1996 | 6 |
| (9) 古都奈良の文化財 | 奈良県 | 1998 | 2,3,4,6 |
| (10) 日光の社寺 | 栃木県 | 1999 | 1,4,6 |
| (11) 琉球王国のグスクおよび関連遺跡群 | 沖縄県 | 2000 | 2,3,6 |
| (12) 紀伊山地の霊場と参詣道 | 三重県・奈良県・和歌山県 | 2004 | 2,3,4,6 |
| (13) 知床 | 北海道 | 2005 | 8,10 |
| (14) 石見銀山遺跡とその文化的景観 | 島根県 | 2007 | 2,3,5 |
| (15) 平泉 - 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 - | 岩手県 | 2011 | 2,6 |
| (16) 小笠原諸島 | 東京都 | 2011 | 9 |
※(3)屋久島と(4)白神山地、(13)知床、(16)小笠原諸島は自然遺産、その他は文化遺産

登録の価値基準
〔1〕人類の創造的天才の傑作を表現するもの
〔2〕ある期間を通じて、又はある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの
〔3〕現存する、又は消滅した文化的伝統又は文明の、唯一の又は少なくとも希な証拠となるもの
〔4〕人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積又は景観の顕著な例
〔5〕特に、回復困難な変化の影響下で損傷されやすい状態にある場合における、ある文化(又は複数の文化)を代表する伝統的集落又は土地利用の顕著な例。
〔6〕顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰又は芸術的、文学的作品と、直接又は明白に関連するもの
〔7〕地球の進化史上の主要な段階を示す見本として顕著なところである。
〔8〕進行しつつある重要な地質学的経過、生物学的進化、及び人類の自然環境との相互作用を示す見本として顕著であるところ。これは、地球生成の諸段階とは性格を異にするものであって、動植物社会、地形、海域及び淡水域の発展における、現在も進行中の過程に焦点をあわせるものである。
〔9〕最も素晴らしい自然現象、自然構造、特色を含むところ。例えば、極めて重要な生態系、ひときわすぐれた自然美又は、自然的、文化的要素のひときわすぐれた組み合わせ等の、顕著な見本であるもの。
〔10〕科学上、保存上の観点から、すぐれて普遍的な価値のある、絶滅の恐れのある動植物種がそこで今も生き延びている、最も重要かつ意義深い自然生息地。
世界遺産について詳しくは社団法人日本ユネスコ協会連盟のホームページをご覧下さい。