参詣道を歩かれる方へ
トレッキングポール(ストック)の先端(石突き)には、ゴムキャップを付けてください
スパイク付きの靴や底の硬い靴で歩かないでください
車両等の乗り入れをしないでください
いにしえより「蟻の熊野詣」と形容されるほど多くの人々を受け入れてきた『熊野参詣道(熊野古道)』や高野山への主要な参詣道として利用された『高野山町石道』、吉野・大峯と熊野三山を結ぶ修験者の修行の道『大峯奥駈道』は、平成16年7月、世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に登録されました。
現在、信仰の道として登録されているものは、他にスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路だけで、世界に2例しかない貴重な資産です。
道の大部分は幅1メートル前後と狭く、石畳や階段となっている部分もありますが、多くは山中の土の道です。世界遺産の文化を育んだ紀伊山地は、年間を通して雨量が多く、台風などの災害にもたびたび見舞われる地域でもあり、道の傷みも確認されています。
また、世界遺産登録でキーワードとなっているのが『文化的景観』です。その意味するところは「自然と人間の営みによって形成された景観」というもので、一般的な枠組みを超えた、幅広い内容を含んでいます。
紀伊山地の霊場も古くから神々が宿る所として崇拝されてきた山々が、新しく渡来した仏教の影響のもと、宇宙や自然の中にひそむ神秘的な力を身につけるために山岳修行の場となり、参詣道も徒歩で進み自然との接触を重ねることが修行でした。紀伊山地の霊場と参詣道は、単なる社寺と道ではなく、あくまで「山岳信仰の霊場と山岳修行道」なのです。
これらの『文化的景観』を守っていくためには、単に神社や仏閣など文化財として指定されているものを保存すればよいというのではなく、基盤となっている自然もまた良好な状態で維持する必要があります。
『紀伊山地の霊場と参詣道』は、登録資産の総面積が約500ヘクタールと広範囲にわたり、特に参詣道の総延長は300キロメートル超に及びます。こうした条件の中で登録資産を大切に保全し次代に引き継いでいくためには、多くの人々の理解と協力により、継続性のある保全活動を展開していくことが重要です。
そのために、『紀伊山地の参詣道ルール』や下記のことについてご協力ください。
トレッキングポール(ストック)の先端(石突き)には、
ゴムキャップを付けてください。
トレッキングポール(ストック)を使用する場合は、先端の石突きにゴムキャップ(プロテクター)を着用してください。
着用せずに使用すると石突きで道を傷め、雨水により土が流出してしまいます。
スパイク付きの靴や底の硬い靴で歩かないでください。
スパイク付の靴や底の硬い靴で歩いた場合、道を傷め、雨水により土が流出してまいます。
車両等の乗り入れをしないでください。
マウンテンバイク(自転車)やオフロードバイク等で走行した形跡がみられます。
マウンテンバイクやバイク等で走行した場合、道を傷めるだけでなく、参詣道は道幅が狭く歩かれている方にも大変危険です。
「紀伊山地の参詣道ルール」のページもご覧下さい。