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祓殿石塚遺跡(熊野古道中辺路・田辺市本宮町)の発掘・展示整備が完成

 平成29年秋から祓殿王子付近の熊野古道沿いの発掘調査の結果、18~19世紀に築かれたとみられる石塚の存在が明らかとなりました。

 現地の復元・展示整備、案内板設置のほか、世界遺産センター(熊野本宮館内)での発掘遺物のレプリカ・3D模型展示などを行い、江戸時代後期の参詣の様子をうかがえる新たな魅力として整備を行いました。

祓殿石塚遺跡

宝篋印塔レプリカ 南北約15m、東西約4m、最大高約1.3m の高さまで積上げられた石塚である。石の大半は30c m 未満の川原石で、江戸時代後半(18 ~ 19 世紀)の陶磁器や銭貨が共に出土した。このことから、石塚遺跡はこの時期に築かれたとみられる。

 同種の遺跡は奈良県吉野郡大淀町にも所在し、参詣者たちが自らの穢れを清めることや参詣道中の安全などを祈念するために、石を積み上げたとされているため、このことから本遺跡も同種の遺跡と考えられる。

 また、発掘調査の結果、石塚遺跡が築かれる以前の石列や集石遺構を検出するとともに、宝篋印塔の一部や他の遺物が出土した。このことから、石塚遺跡が築かれる以前の中世(鎌倉から室町時代)の段階には、すでに信仰関連の何らかの遺跡がこの地に存在したと推定される。
 江戸時代の人々に神聖な場所という記憶が残っていたため、石塚遺跡がこの地に築かれたと考えられる。

遺跡レプリカ 世界遺産熊野本宮館でのレプリカ展示

祓殿石塚遺跡の場所

 

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